●2023年9月15日に正式に行政書士として登録され、神奈川県行政書士会に入会し、同年10月1日に開業届を提出し、個人事業主として「行政書士中村雅則事務所」を開業した。行政法、民法並びに会社法等を必死に勉強して、令和4年度の行政書士試験(2022年11月実施)に合格したが、最初から行政書士登録をして開業する目的で行政書士試験を受験したわけではない。そのいきさつを述べてみたい。
●2018年12月に定年前に前職を退職し、収入は不動産所得のみの個人事業主となった。ボケ防止と暇つぶしの為、ハローワークの職業訓練制度を利用して、約6ヶ月間、FP(ファイナンシャル・プランニング)の学校に通学し、FP3級の試験に合格した。さて、次にどうしようかと考えた時に、宅地建物取引士試験(宅建試験)にチャレンジしてみようと思った。その理由は簡単である。不動産賃貸業(いわゆる大家さん)を営んでいる以上、多くの不動産業者と付き合うなかで、担当者の言葉を鵜吞みにせず、自分で判断できる知識を身につけたいと思ったからである。不動産業者の担当者を信頼して良いのか否かを見極める能力の必要性を感じたからである。不動産業者の担当者に対して、「それって、宅建業法に抵触するんじゃない?」と自信を持って言える知識を習得したかったためである。アガルートの講座を受講し、一発合格した。インタビューを受けて、受講料全額の返金を貰った。しかしながら、登録はしていないので、「宅地建物取引士証」は取得していない。
●アガルートの講座料全額返金制度に魅力を感じて、アガルートの行政書士講座を受けてみようと思った。宅建試験で民法を勉強したので、行政書士試験に通じるであろうという思いも少なからずあった。しかしながら、その考えは甘かった。行政書士試験は、宅建試験と違って科目数が多く3時間という試験時間の中で一般知識の問題や法律問題など記述問題を含めてどういう順番で回答するのかという戦略が必要であるが、見事に不合格となった。模擬試験を一度も受験せず、アガルートの講座テキストを勉強すれば、合格するであろうという甘い考えがあった。悲しいかな十数万円の講座受講料は返金されなかった。
●不合格となって少し悔しいとは思ったが、それ以上にリベンジを果たしたいという意欲が湧いてきた。ただただ不合格のままでは終われないと思ったのである。行政書士になることが目的ではなく、リベンジを果たして合格すること自体が目的となっていた。アガルートに十数万円支払って返金されなかったので、2年目は、「合格革命」という約940ページからなる肢別過去問集を中心に、「行政書士 判例集」や「行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集」等を購入し独学で学習した。外出した時の移動時間がもったいないので、スマホで学習できる「行政書士試験!合格道場」というネットアプリやYoutube動画等も活用した。令和4年(2022年)の学習履歴を見ると、1月31日の不合格通知の翌日である2月1日から11月12日(試験前日)まで約1,798時間(平均6.7時間/日)学習していたことが分かる。TACやLECの模擬試験も4回受けて、全て合格基準の180点をクリアした。但し、一般知識に関して、14問中最低6問正解が必要な基準に対して、1回だけ5問しか正解出来ず足切り不合格となっていた。一抹の不安を抱きながら本番の行政書士試験にチャレンジしたが、幸運にも一般知識14問中11問正解し、法律問題との合計が200点越えの高得点で合格した。リベンジを果たし目的を達成することが出来たのである。
●このリベンジに満足して、ここで終わるはずだったのである。ここ数年間、酷使した脳をリラックスさせるため、バス旅行に出かけたり、近場のスーパー銭湯に行ったりして、「まったりとした日々」を過ごしていたある日、どういう会話からそうなったのかは覚えていないが、『せっかく合格したんだから、行政書士登録したらどうなの?』的なことを妻が言った。実は、この一言が行政書士になった「きっかけ」なのである。『じゃあ、登録してみるか』という結構軽い気持ちで行政書士になったのである。行政書士試験に合格するのはとにかく大変だったけど、それ以上に、行政書士としてお客様を獲得することが、どんなに大変なのかを思い知らされるとは・・・露知らずに行政書士になったのである。
